介護職員初任者研修課程を修了すれば資格が取得できる
ホームヘルパーは、正式には訪問介護員といい、この資格を取るためには、「介護職員初任者研修課程」という研修を受ける必要があります。
この研修はホームヘルパーを養成するための研修で、各自治体をはじめ都道府県知事などが指定した研修機関で実施されています。
研修内容は全国共通となっており、130時間の講義と演習を受けることで、介護に関する倫理観念、老化について、認知症について、障がいについてなど、介護に必要なさまざまな事柄を学びます。
介護職員初任者研修を受けると、介護を行う際に必要となる基礎知識と技術が身につき、介護に対する考え方を理解できたとして、資格が与えられます。
はホームヘルパーから介護職員初任者に変更
この介護職員初任者研修ですが、2012年度まではホームヘルパー2級呼び名で知られていました。
しかしホームヘルパー制度が廃止になり、現在では介護職員初任者研修として実施されています。
このため、2012年度までにホームヘルパー1級および2級の資格を取得している人の場合は、介護職員初任者研修を終了したと見なされ、資格を生かして働くことが可能です。
介護職員初任者研修を行っている施設は多数あります。
研修を行っている施設は、都道府県が指定しているので、介護職員初任者研修の受講を希望する場合は、現在住んでいる都道府県のホームページなどで情報を集めるか、介護保険担当している部署に問い合わせてましょう。
介護福祉士を目指そう!
ホームヘルパーの資格(介護職員初任者研修課程の修了者)を取得後、さらに上位の資格を目指す人が増えています。
厚生労働省もキャリアアップを進めており、介護スタッフのキャリア形成について、まず(1)介護職員初任者研修課程を修了し、次に(2)介護福祉士資格を取得し、さらに(3)認定介護福祉士の資格を目指すことを基本にするとの方針を掲げています。
介護福祉士は国家資格です。
ホームヘルパーが介護福祉士の国家試験を受験するためには、ホームヘルパーとして3年以上働いた経験を持つ人が、実務者研修を受講する必要があります。
現在、介護関係の資格の整備が進められており、資格の取得方法などの変更が増えています。
細かな条件の変更などは厚生労働省の報道発表資料などで発表されますので、最新の情報をチェックしましょう。
ライフスタイルに合わせた働き方ができる
超高齢化社会の日本では、介護ニーズが今後ますます高まっています。
このため、ホームヘルパーの資格があれば就職先が確保しやすく、安定した収入が期待できます。
雇用形態も常勤からパートまでさまざまですから、ライフスタイルに合わせた働き方が選べるため、子育て中の女性などにも人気の資格です。
また、先ほども説明したようにホームヘルパーを皮切りに、さらに専門的な資格を取得することで、ますます活躍の場が広がります。